空調、電気、給排水、消防施設など建物のインフラ部分の施工を管理するのが主な業務ですが、管理者として依頼者との打ち合わせ、スケジュール管理、利益計算、受注、見積もりなどを行い、施工者として配管の設計や取り付けといった作業も行います。設備施工管理は実務を行いながら現場進行の管理も同時に行うため、技術的な側面と指導者としての側面が求められます。現場監督は人を指揮してお金を動かし、建物と同時にあらゆる設備の進行を管理します。重い責任を背負いますが、やりがいのある仕事でもあります。
電気設備に関係する資格は、電気工事士や電気主任技術者、電気工事施工管理技士などがあります。電気工事士資格は電気工事を行うための資格で、一般家庭の照明やコンセントの増設や移設から、大型施設などの受変電設備などに携わります。電気主任技術者は、発電所や変電所などにおいて発電設備の維持管理、運営が行える資格となっています。第1種から第3種まであり、第3種と第2種は維持管理できる電圧の範囲が限られています。そして電気工事施工管理技士は、電気工事の施工計画や施工図の作成など、施工の管理に必要な技術を問います。
一方、空調や下水道など配管設備に関わるのが管工事施工管理技士という資格です。この資格では、冷暖房の設備工事や、下水道配管、浄化槽工事、ガス配管工事などの設備工事を取り扱うための技術が問われます。資格を取得すると、管工事の施工計画を立てたり、現場の工程管理や品質管理、安全管理など指導的立場になって施工管理を行うことができます。管工事施工管理技士は2級と1級があり、2級では現場の主任技術者や営業所の専任技術者になることができ、1級はより高度な知識が必要とされ、特定建設業の専任技術者や監理技術者になれます。
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