空調整備士の仕事内容と年収について

何の仕事に就くにしても、重要になるのはどのくらい稼げるのかということでしょう。ここでは、空調設備士の詳しい仕事内容や必要な資格のほか、平均年収などの収入面にスポットを当てて紹介しています。

空調整備士の仕事とは

一般住宅で使用されているエアコンや扇風機や電気・石油ストーブなどとは違い、巨大な建物の温度や湿度を管理する大掛かりな空調設備のつくりは複雑で、それはボイラー、ヒートポンプ、冷凍機、蓄熱槽、吸収冷温水機などの熱源設備、ポンプ、配管、ダクト、送風機などの熱搬送設備、冷却コイル、加熱コイル、エアフィルター、加湿器などの空気調和設備の3つで構成されています。

空調整備士の仕事には、設備の取り付けや配管、トラブルが起きたときの対応などがありますが、設備のつくりとそれぞれの働きをしっかり理解しておく必要があります。

メンテナンスを怠ると大きな損害を与える

空調整備士の重要な仕事として、メンテナンス業務があります。
空調設備をしっかり作動させ続けるためには、法定点検以外にも、ほぼ毎日設備のチェックを行わなければいけません。

オフィスビルでは、多くの方が生活を支える大事な仕事を日々行っていて、商業施設では大切なお客さんに快適に過ごしてもらう必要があり、もしも真夏や真冬に空調設備が突然故障してしまうと、大事な仕事にも支障を与えてしまいますし、お客さんにも不快感を与えて、売上の大幅減少につながる恐れもあります。

また、定期的にメンテナンスを行わなくても空調設備は稼働し続けますが、日々の点検を怠り、小さな不調などを見落とすことで、熱効率の低下などにもつながり、不具合も起こりやすくなり、設備自体の寿命を短くしてしまいます。

空調整備士の年収

空調設備士など、空調工事に携わる仕事の平均年収は、2019年時点で420万円強という数字となっています。
当然賞与も含まれますが、月給で換算すると約35万となり、初任給や未経験者だと、月給は20万円程度が相場をなっています。

主な就職先である、空調設備会社に就職する場合は、20万円を下ることはまずなく、ほかの業界では初任給が20万円を割ることも珍しくないため、比較的優遇されているといえるでしょう。

キャリアと資格で収入がアップ

普通の会社員であれば、学歴が収入にも大きな影響を与えます。
偏差値の高い有名大学を出ている社員のほうが、出世もしやすく、収入アップのスピードも早くなるのが一般的です。
しかし、空調整備士の場合、ほとんど学歴は収入には関係なく、キャリアを重ねるごとに年収もアップしていく傾向にあり、持っている資格とこれまでの経験が、収入に大きな影響を与えます。

少子高齢化が進み、肉体労働者が多い建築業界では、若手の社員の数も少なくなっていて、空調整備の仕事においても、20~40代の労働者の需要が高まっています。そして、若くてもキャリアといろいろな資格を持っていることで、はじめから高収入を得ることが十分に可能となっています。

空調整備士の職場と資格について

オフィスビルや商業施設以外にも、学校や病院やホテルなど、多くの場所に空調設備が設置されています。
ビルなどの建物を所有する会社の中に、設備管理者がいる場合もありますが、建物のオーナーや管理会社が、空調設備も含めて、空調設備会社などのビルメンテナンス業者に設備管理を依頼するケースが多くなっています。

設備管理という仕事は、細かく分けると多岐に渡っていて、その業種は50以上にもなるといわれています。
そのため、一つひとつの作業に資格が必要になる場合もあって、複数の資格を所有していると、空調整備士としても就職が有利となるほか、好待遇で迎えてもらえる可能性も高まります。

空調整備の管理やメンテナンスに役立つ資格として、業務用の空調や、冷蔵庫、冷凍庫などの管理や、高圧ガスを製造する施設での保安業務が行える「冷凍機械責任者」があります。
空調設備には、電気工事を伴うことも多いため、「電気主任技術者」「電気工事士」の資格が求められ、就職にも有利に働くケースがあります。
ほかにも、ボイラーの点検や設置を行うためには、ボイラー技士の資格が必要になるため、これらの資格は、空調整備士になってからでも早めに取得することをおすすめします。

資格取得は年収アップにつながる

空調整備士になること自体はさほど難しくありませんが、多くの場所で必要とされる職業であることから、関連する資格を取得することで、就職にも有利になり、年収をアップさせることもできます。

少子高齢化がこの先ますます加速していく中で、若い技術者の需要は高まる一方なので、できるだけ多くの資格を取得して、技術を高め知識を深めることで、早くに高収入を得るチャンスも大きくなるといえます。